竹原は、地名の由来とも云われる程、竹林が多く筍の生産もさかんです。竹は箸やざる、うちわなど生活に必要な身近な道具として使われてきました。近年使われる素材の変遷により、竹は使われなくなり、現在荒廃竹林が問題になってきています。
竹林の拡大は里山の景観や生態系に影響を与えると同時に、防災上、農地保全上の問題もはらんでおり、早期に森林整備を行う必要があります。
当店ではその竹の魅力を体感しながら、自然環境意識の醸成、竹の利活用の推進を目的として、竹の製品を中心に販売しております。是非竹を身近に感じて頂きます様お願いいたします。
森林の樹木が成木になるまでに20年あまり要するのに対し、竹は1ヵ月あまりで約15mにまで達します。また、樹木と違い、竹は地下茎を伸ばし出し次々と繁殖していきます。ですから、森林の樹木を伐採するよりも効率がよく資源の調達が出来るのです。
江戸時代、竹原では赤穂から塩田技術を導入し、1650年(慶安3年)より塩田が築造され、1960年(昭和35年)までの310年もの間、竹原は塩の産地として全国に名をはせましたました。製塩地として繁栄した竹原は町人文化も栄え、現在の町並み保存地区にその面影を多く残す事になります。そうした竹原の文化の伝承、町並み保存地区の継承、活用促進・情報発信の場として、空家状態の旧村上家住宅を購入修復して店舗として再生致しました。